BANKEYのnoteで「ソフトウェア開発の考え方」の連載をはじめました

こんにちは。てぃろです。

今回は別の媒体で書いている記事の紹介です。

プロフィールなどを見てもらうとわかると思いますが、現在BANKEYというスタートアップでCTOとしてプロダクト開発に邁進しています。ここのところはチームビルディングを模索していまして、その一環として私のソフトウェア開発についての考え方を社内でお話しています。

それを社内だけにとどめておくのはもったいないので、会社のnoteで記事にして社外の方にも知ってもらおうと思っています。その内容に興味を持ったり、共感してくださる方がいればうれしいですし、会社へジョインすることを考える方がいるともっと嬉しいと思っています。

では、以下から記事を紹介していきます。現時点で3記事あります。

第一回:品質とはなにか編

記念すべき第一回は「ソフトウェア品質」について説明しました。

IPAで定義されているソフトウェア品質特性などを使いながら、BANKEYでは品質をどのように捉えて、安心安全なプロダクトを作ろうとしているのかを説明しました。

この第一回で説明した品質の考え方は、BANKEYのプロダクト開発の根幹となる非常に重要な話です。

第二回:品質の積み上げ編

第一回の品質の考え方を受けて、それをどのように実現するかの概要を説明しました。

少し抽象的な話も多いですが、全体のプロダクト開発の戦略として非常に重要な考え方だと思っています。

私のこれまでの開発経験でいうと、この全体での品質保証の考え方を持っているプロジェクトは炎上しにくく品質が高い傾向にあります。逆にこれがないと品質の穴がいくつも空くので、障害が発生しやすく保守もしにくく炎上しやすい傾向にあると思います。

スタートアップにとっては、炎上で3ヶ月遅延するなどは致命的ですので、それをなくすためにも今だからこそ考えねばならない戦略と認識しています。

第三回:デグレは怖い

第三回は品質積み上げをする中で最も恐ろしいと考えている「デグレ」にどのように対処するか説明しました。

障害が発生するタイミングで最も多いのは「リリースのタイミング」です。つまり何か変化があるときです。そのリリースで障害が起きるときの原因は「デグレ」です。

SaaSを開発する以上、開発はずっと続くのでコードは変化を続けリリースは毎週行う。それは毎日デグレのリスクを抱え続けることを意味します。ならばそのリスクを低下することがプロダクトにとってもビジネスにとっても必要なことなのは一目瞭然です。

さいごに

今回は三回分の記事をご紹介しました。

これらの考え方は、SIerでの大規模開発や厳しい要件の中での保守からスタートアップのスピード感ある現場まで経験した私が独自に持っている考え方です。

その目的は「大手SIerの品質でありながら、スタートアップのスピード感でプロダクト開発すること」にあります。

BANKEYは、Fintechであり金融機関との接続を必要とするサービスですので、中途半端なセキュリティや品質にはできません。しかしランウェイが限られるスタートアップではいち早く機能をリリースし続ける必要があります。

そのような環境では、将来的に発生しうる大規模障害や大規模リファクタリング、低下したパフォーマンスの改善などの直接的な機能開発に寄与しないが大きな工数を払うリスクをいかに低下させるかが重要だと思います。

このように3〜5年後までビジネスを長く継続し、その間いくらでも機能追加やピボットまでできるように備えることができるよう長い目でプロダクトを設計することがスタートアップを成功に導くには必要なことだと確信しています。


BANKEYでは、エンタープライズに負けない安心安全なプロダクトをスタートアップのスピード感で開発することに日々挑戦しています!

金融の未来を一緒に作ってくれる仲間を募集しています。この記事を読んで少しでもBANKEYの開発に興味を持たれた方はぜひ ↓ から採用ページを見てみてください。