こんにちは、てぃろです。
今回は受賞報告です!bit.connect2020でNOWSTYLE賞を受賞しました!
bit.connect2020のテーマは「New Style」
bit.connectは、NRI(野村総合研究所)が主催するハッカソンです。私はこれに毎年参加しています。
毎回テーマが決まっているのですが、今回は「New Style」。
コロナによって、我々は様々なことを新しくさせることを余儀なくされました。このコロナはまだまだ長期化する傾向にある。であれば、さらに5年後に目を向けたときそこにある当たり前はなんだろうか?
つまり、コロナで変化したこの世の中のNew Styleを創造するのがこのハッカソンのテーマでした。
いつにも増して漠然としたテーマでした。それだけ参加者が考える余地が大きく残されていて、開発者の自由な発想に期待していると言ってもいいのではないでしょうか。
逆に言えば縛りがなくて何でもアリとも言えます(笑)
そんな中、私が今回開発したサービスは、狩猟の課題を解決するサービスでした。
リモート猟師になれる「ヤマサチ」
開発したサービスはこちら。
説明文を引用します。
家に居ながら、リモートで「罠猟」ができるアプリです。スマホで罠の種類と仕掛ける場所を選ぶだけで、現地の猟師が実際に罠を仕掛けてくれます。もし獲物がかかったら、新鮮なジビエがおうちに直送されてきます。
https://protopedia.net/prototype/2153
チームメンバーの一人が猟師をしており、その経験から得た課題感をもとに発案。開発に至りました。
猟に関わる課題はいくつかあります。
- 害獣被害の拡大:農作物被害は158億円に上る
- 猟師の高齢化:猟師の平均年齢は67.2歳
つまり、猟師不足なのです。
5年後には猟師の存在そのものが危機的状況になるということから、消費者と猟師をつないで狩猟をより身近にし、ジビエ(鹿や猪などの肉)の消費量を増やし害獣被害そのものを減らすべく需要を喚起します。
最終的に、身近になったジビエを通して、狩猟そのものに興味を持った人を猟師へ勧誘していくことも目指します。
システム構成は以下の通り。
開発では、
- AppSync+Lambda+kintoneのバックエンド全般
- LINE+API Gateway+Lambda+kintoneの猟師用LINEアプリ
の2点を担当しました。
チームメンバーにデザイナー1名とフロントエンジニア2名がいたので、今回はめちゃくちゃバックに集中できました。
資料作りもディレクターがいたのでまかせっきり。うまく役割分担ができるといいものができるといういい事例になりました。
NOW STYLE賞は、当初なかった幻の賞!
ハッカソンのHPを見てもらうとわかるのですが、こんな賞は当初なかったのです(笑)
審査結果発表の中で突然「賞が追加されました!」と司会から話があり、会場全体が「!!!?!?!?!」となる中、NOWSTYLE賞が発表されました。
それを受賞したのが我々のヤマサチ。
逆に言えば「最優秀賞じゃないよ」と言われていたのと同義だっただけに、最優秀賞を狙っていたのでうれしいけども残念というちょっと複雑な感情に…。
ただ、この賞が作られた背景をよく聞いてみると面白い。
ヤマサチの審査員からの評価は高いものの課題がすでに現在のものである(NewではなくNow)と判断されてしまったのです。テーマに沿ってないものには最優秀賞はあげられない。でも、受賞はさせたい。ならばと急遽新たな賞が創設された、ということらしいです。
考えようによっては、運営を捻じ曲げさせるほどのインパクトを審査員に与えたとも言えるので、これは最優秀賞を超えたとも考えられます!(勝手な想像)
とにもかくにも、受賞できたこと自体がめでたい!
技術的挑戦も含めいろんな発見がありました
実は今回AppSyncは初めて使いました!先日以下のような記事を上げるくらいにはAppSyncに注目していたので、今回でかなり習熟できました。
開発のテーマにした狩猟についても自分にとっては新鮮な世界の話で非常に興味深く関わることができました。
開発を通してジビエに興味が出てきているので、猟師不足を課題として掲げたチームメンバーの思惑通りと言えなくもないでしょうね(笑)
これからもこの調子で新たな領域を広げていけるように頑張ります!